水のコラム
最強寒波が到来!過去の被害状況や備え方について徹底解説【水道職人:プロ】
気象庁によると、2025年2月の頭頃より今季最大級の寒波が日本列島を襲うとのこと。
数年に一度レベルの厳しい寒さが予想される中、特に警戒が必要なのが水道管の凍結・破裂などのトラブルです。
長崎では2023年にも、かなりの規模の寒波により、様々な凍結被害が…。
多くの家庭で「水が出ない」「破裂して漏水している」といった事態に見舞われました。
今回の最強寒波に向けて、いま私たちにできる備えと、もしもの時の対処法についてご紹介したいと思います。
目次
今季最強の寒波
気象庁によると、これまでの冬のような一時的な寒さではなく、数年に一度規模の強い寒波になるとのことで油断は禁物です。
2023年の1月下旬にも「10年に1度」と言われる寒波が日本列島を襲いました。
長崎県では、路面凍結による事故が468件も発生。
さらに、氷点下の気温により、県内の多くの地域で水道管の凍結や破裂が相次ぎました。
特に、普段は暖かい地域ほど注意が必要で、「うちは大丈夫」といった思い込みが、最も危険です。
とは言え、事前に適切な準備をしておけば、寒波による被害はある程度防ぐこともできます。
2023年の大寒波による被害
2023年の大寒波では、普段温暖な長崎県でも、記録的な寒さを観測しましたが、今回予想される寒波も、この時と同程度かそれ以上の厳しさとも言われています。
実際にどのような被害があったのか、簡単に振り返りつつ、備えの大切さを再確認しておきましょう。
相次ぐ水道管トラブル
長崎県内の水道局には、たった1日で数百件もの水道トラブルに関する問い合わせが殺到しました。
ある集合住宅では、深夜に水道管が破裂。
上層階の一室から漏水が発生し、階下の複数の部屋に被害が及ぶなど、かなり深刻なトラブルもあったそうです。
路面凍結による連鎖的な事故
2023年の1月24日朝から25日朝までの24時間で、長崎県内では実に468件もの事故が発生。
諫早市の国道207号では約100台もの車が立ち往生する事態にも…。
長崎県では凍結時の運転に慣れていない方も多く、「まさか、こんなところで」といった油断が、思わぬ事故につながったと言われています。
特産品の”露地びわ”への被害
長崎県の特産品である枇杷(びわ)も、2023年の大寒波により深刻な被害を受けました。
通常より8度も低い氷点下5度を記録し、若い実が凍死してしまったとのこと。
実の大きさが、やっと指の爪程度まで育った時期ということもあり、ほぼ全ての実が出荷不能になったそうです。
その結果、県全体の損失額としては5億3000万円もの記録的な被害規模となりました。
今からできる寒波対策!
備えあれば憂いなし。
過去の教訓を活かして、今から自宅でもできる対策をご紹介します。
自宅において最も大切なのは、水回りの設備の確認です。
ちょっとした工夫で、多くのトラブルを防ぐことができますよ。
外部の水道管を守る
外に露出している水道管やメーターボックスは、冷たい風や雨雪にさらされることで、意外にもあっさりと凍結してしまいがちです。
保温材や毛布を巻きつけるなどして、できる限り外気にさらされないようにしておくと安心です。
特に、水道メーター周りが凍結してしまうと、宅内の全ての水道に影響が出るため、「去年は大丈夫だった」と油断せず念入りにチェックしておくことをおすすめします。
夜間の凍結対策
気温が最も下がるのが夜間ですが、朝目覚めたら水道管が凍っていて水が出ない…といったケースはよくあります。
対策としては、就寝前に少しだけ蛇口を開けて水を流し続ける方法が効果的です。
チョロチョロといった程度のわずかな水量で大丈夫です。
また、水道代が心配な方は、冷え込みが予想される夜間だけ実施するのもひとつの方法でしょう。
普段からの予防策
日中でも気温が低い日は要注意です。
お風呂の残り湯を抜かない、食器洗いで給湯器を使う、定期的にトイレの水を流すなど、こまめに宅内の水を動かすことで、ある程度凍結を防ぐことができます。
少し面倒ですが、凍結トラブルへの対応を思えば簡単な作業ですので、手を抜かず心掛けておきたいところです。
その他にも、もしもの凍結対策として普段からでも実施しやすい対策をいくつかご紹介しておきますので、ぜひ可能な範囲で備えておいてください。
・窓や扉の隙間を断熱テープなどで塞いでおく
・カーテンを厚手の物に交換する
・使っていない暖房機器も点検しておく
・非常時用の懐中電灯や携帯ラジオの電池を確認
もしもに備える!困ったときの対処法
いくら備えても、予期せぬトラブルは起こりえます。
実際に凍結トラブルに見舞われた際にあわてないよう、あらかじめ対処法をチェックしておきましょう。
蛇口から水が出ない場合
まずは落ち着くことが大切です。
凍結の可能性が高いため、無理に蛇口をひねらないように注意しましょう。
以下の順番で、慌てずゆっくりと対処してみてください。
①まずは他の蛇口を確認
宅内の他の蛇口も同じく水が出ないかどうか、また可能であれば近隣の住人にも確認できるとベストです。
お隣も水が出ない場合は、大元の水道管に異常がある可能性が高いので、すぐに水道局に問い合わせましょう。
もし自宅だけの場合は、宅内の設備が凍結してしまっている可能性が高いので、確認作業をもう少し進めてみましょう。
②凍結箇所の確認
外の水道管やメーターボックス内を確認し、目に見えて凍結している箇所が無いかどうかチェックしておきましょう。
パッと見て分かりづらい場合は、埋め込まれている箇所や、宅内の配管に問題があるのかもしれません。
③解凍作業
明らかに凍結している箇所が判明した場合は、可能な範囲で解凍作業を試してみましょう。
ただし、すぐにお湯をかけるのは、破裂の危険などがありますので絶対に避けてください!
凍結した部分を徐々に溶かすことが何よりも大切です。
タオルを温水で湿らせて包む方法や、屋内であれば暖房器具などで部屋全体を温める方法などがおすすめです。
水道管が破裂・漏水している場合
もしも水道管が明らかに損傷している場合は、一刻を争います。
速やかに以下の対応を。
1.メーターボックス内の元栓を閉める。
2.管理会社か水道局、または専門業者に連絡。
3.水漏れ箇所に厚手の布を巻いたり、バケツなどで応急処置。
ただし、水道管の対応は素人判断が危険な場合も多いため、注意が必要です。
心配な方は無理に対処しようとせず、連絡先の専門家に判断を仰ぐことをおすすめします。
水回りの凍結トラブルは「ながさき水道職人」へ
最強寒波の到来ということで、できる限り備えておくに越したことはありません。
とは言え、どうしても対処に困ってしまった場合は、私たち「ながさき水道職人」にご相談ください。
年中無休でお問い合わせを受け付けており、できる限り早急にトラブルに対応できる体制を整えております。
また初めての方でも安心してご依頼いただけるよう、事前のお見積りやご説明を徹底しており、お客さまにご納得いただいた上で対応を進めます。
地域に根差した水回りのパートナーとして、皆さまに信頼していただけるよう心掛けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください!
監修者

主任
朝長 大輔
《略歴》
弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行し、数多くの現場を経験することで実践的なスキルや最新の技術に関する知識を身に付けてまいりました。
コラムではこれまでの経験から深い理解と実践的なノウハウをもとに水道メンテナンスに関する専門的な知識を広く普及させることを目指しています。
長崎のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「ながさき水道職人(長崎水道職人)」
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