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水のコラム

トイレつまりで水位が下がると起こること、その原因と解消方法を紹介

2023年05月19日 トイレのトラブル


トイレの水位がいつの間にか下がっていることに気づかなかった…過去にこんな経験があったかもしれません。


しかし、この原因が何なのか適切に理解している人は少ないでしょう。本記事では、トイレつまりで水位が下がると起こること、その原因の解消方法を紹介します。



トイレの水位が低下する原因


トイレの便器にはいつも水が溜まっている状態です。何回水を流しても便器には一定レベルの水量がキープされますが、何らかの理由で平常より水位が低下している場合があります。


実際のところ、便器内の水位がこのように低下している場合は、トイレにつまりが生じていることが多いのです。


トイレがつまる原因になる物には、トイレ内に流しても大丈夫なものと流せないものの2通りがあります。


普通トイレに流して大丈夫なのは、排便とトイレットペーパー類です。トイレットペーパーをたくさん流すとトイレがつまる場合があります。たくさんトイレットペーパーを使ったときや、水に溶けづらい海外製品を使用している場合は注意が必要です。


ただ、トイレットペーパーのケースは元々流せるものがトイレ内部に引っかかっているだけです。なので、さほど大問題ではありません。大問題に繋がりやすいのはトイレットペーパー以外の、元々トイレに流してはいけないものがつまったケースです。


非水溶性のもの、もしくは力を与えても変わらない固形の物をトイレ内に流すと、途中でつまる場合があります。この種の固体物がつまり、排水ができなくなることで、トイレの水位が下がるのです。


トイレで使っていた清掃用品や、ポケットに入れていたスマートフォンやカイロ類を落として流してしまい、つまる場合があります。


トイレがつまって水位が低下する理由

便器に溜まる水の中には、排水管から立ち上ってくる臭いや害虫などを堰き止める役目があります。この役目を「封水」機能と言いますが、嫌な臭いや害虫を閉じ込めるには一定量の水が必要なので、トイレを使う人が便器内部の水量をコントロールすることはできません。


したがって、トイレの水位が低下気味な場合は、トイレ内に問題があると考えられるでしょう。


トイレがつまり水位が低下する原因は、第一に水流が滞るためです。トイレットペーパーや固形の物がトイレにつまると、水の通路が狭まってきます。結果として、円滑に排水できなくなり、水位が一旦上がってからまた下がることになるのです。


普段より便器内の水量が多いかなと感じたら知らぬ間に減っていた、というようなケースは、水の通路をブロックする何かがつまっていると見なしていいでしょう。


また、トイレットペーパーがつまっているケースは、トイレットペーパーが便器内の水分を吸収することで水位が低下する場合もあります。いずれにしても、トイレのつまりを解決することで、一度下がった水位を元通りにできます。


トイレがつまり水位が低下した状態を放置して起こること


つまりで水位が低下する事態になると、面倒で放置したくなるかもしれません。つまりものがトイレットペーパーのケースは、時間経過によってトイレットペーパーが溶け出してつまりが解決される場合もあります。


ただ、トイレットペーパーがつまり一定時間待っても低下した水位が戻らないケースや、トイレットペーパーではないものがつまったケースは、そのままにしてはいけません。トイレがつまって水位が低下したままにすると、水が正常に流れなくなります。


結果として、水が逆に流れて便器内から溢れ出てしまう場合もあるのです。


加えて、トイレがつまり水位が低下することで嫌な臭いや害虫を閉じ込める機能が低下し、トイレで異臭が発生したり虫が発生したりする場合もあります。


また、マンションのケースはトイレのつまりトラブルをそのままにすることで、階下に水漏れが発生するケースも考えられます。


トイレがつまり水位が低下している場合の解決法


トイレがつまって水位が低下している場合の解決法は、大別して2つあります。それぞれの解決法を解説します。


自分でトイレつまりを解決

はじめに、自分でトイレつまりを解決できるか試してみましょう。トイレットペーパーをたくさん流したことでつまっているケースは、ホームセンターで入手可能なラバーカップや真空パイプクリーナーを使用します。


トイレットペーパーは水に流せるものです。なので、ラバーカップや真空パイプクリーナーで便器内を真空のままにすることで、つまりを解決できます。


真空のままにしてラバーカップ、真空パイプクリーナーで押し引きの動作をし、スムーズにつまりが解消した場合は「ゴポッ」という音が聞こえます。


トイレットペーパーがつまっているケースは、お湯を使ってつまり解消できる場合もあります。熱湯ではなく50℃ほどのお湯をバケツ1杯ほど準備し、便器内に注ぎます。


このままトイレの蓋を閉め30分くらいそのままにすると、つまりが原因の水位低下が直ることがあります。


水に溶けない固形の物がつまっているケースは、ここまで紹介した方法ではつまり解消できません。便器内に落とした固形の物が見えている場合は除去しましょう。


ゴム手袋をして排水口に手を突っ込んで固形の物を除去できれば、つまりが解消され低下した水位も元通りになります。


ただ、排水路の奥側や排水管に固形の物がつまっているケースは、自分で取ることは厳しいでしょう。その場合は専門業者に依頼しましょう。


また、落とした固形の物がスマートフォンやブラシなどではなく、紙オムツのような吸水性のものであったケースは注意が必要です。吸水性のものを便器に落とすとトイレの水を吸ってみるみる膨れ上がり、水の通りをブロックしてしまいます。


取り出すとき掴んだ結果として破れ、その破片がつまりを進行させてしまう場合もあります。


業者に依頼する

自力でできる方法を試してもトイレのつまりが解消されず水位が下がった状態のケースは、無理はせずに専門業者に依頼するのが最適です。自分の勝手な判断で行動すると状況が悪化する場合があります。


トイレの水適正にする方法


以下、水位を適正に戻すための方法を2つ解説します。


ラバーカップを使用する

「スッポン」という名称で親しみあるラバーカップは、つまりの解決に便利なツールです。水やお湯で押し込んでも状況がよくならないとき、ラバ―カップを使用する方法を実践してみましょう。


とりわけ、効果を発揮できるのは、トイレットペーパーや排便など軽めのつまりの場合です。ひとまず、排水管に接続する穴全部を覆うように、ラバーカップの先端部を慎重に押しつけます。


続いて、ラバーカップの持ち手部分を一気に引き上げましょう。この動作を繰り返すことで、最後に異物を便器から引き抜けることがあります。


ゴム手袋をつけてそのまま、つまりの原因を取る

ラバーカップだけなく、真空式パイプクリーナーなど、つまりを解決するためのツールはほかにもあります。ただし、それらを使ってもつまりを取り除けるとは限りません。


引き抜ける兆しが見られないケースは、ゴム手袋をつけた上でそのまま探ることもひとつの手段です。


つまり物がスマートフォンやアクセサリー類といった水に溶けない固形の物なら、とりわけ高い効果が期待できます。ゴム手袋を準備できない場合は、ポリビニール袋を何重かにして手袋として代用するといいでしょう。


まとめ


この記事では、トイレつまりで水位が下がると起こること、その原因と解消方法を紹介しました。


普段トイレの排水管は、目で確認できないです。水面上から観察してみて何か異変を感じたら、本記事記載の対処・解決法を参考に行動してみてください。



監修者

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主任

朝長 大輔

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行し、数多くの現場を経験することで実践的なスキルや最新の技術に関する知識を身に付けてまいりました。
コラムではこれまでの経験から深い理解と実践的なノウハウをもとに水道メンテナンスに関する専門的な知識を広く普及させることを目指しています。

長崎のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「ながさき水道職人(長崎水道職人)」

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