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水のコラム

トイレの水量が少ないのはなぜ?考えられる原因と6つの対処法

2023年09月26日 トイレのトラブル


トイレの水量が少ないとお悩みの方に向けて、原因と対処法をご紹介します。トイレで流れる水の量が少ないと、汚物がこびりつきやすくなり厄介なものです。また連続でトイレを使う場合、水が溜まるのを待っているのも面倒に感じられるでしょう。


そこでトイレの水量が少ない原因と、対処法について解説します。参考にしていただければ、正常な量の水が溜まるトイレへと改善できるはずです。



トイレの水量が少ないとどうなるか


トイレの水量が少ない場合、次のような問題が生じることがあります。


問題1:封水が溜まらなくなる


まずは「封水」が溜まらなくなることです。封水とは便器の排水口付近に常に溜まっている水のことで、下水管からの悪臭や害虫を防ぐ役割があります。


トイレの水は、タンクに溜められたものが一気に流れる構造です。そして水が流れるのは、第一に排泄物を排水管に流すため。排泄物を流すための水量しか排出されないと、その他の用途に使われる水が不足してしまいます。


そのためトイレの水量が少ないと、封水が溜まらなくなることがあります。


こちらの記事ではトイレが流れない原因と、原因ごとの対処法について解説しています。ぜひ参考にしてください。

トイレの水位が低いときに考えられる7つの原因とそれぞれの対処法


問題2:排泄物が流しづらくなる


次に排泄物が流しづらくなることも問題のひとつです。トイレの水量が少ないと、排泄後に流れる水の量も自然と少なくなります。トイレットペーパーが残りがちになったり、1回流しただけでは流れきらなくなったりすることもあるでしょう。常に水量が不足していると、トイレの詰まりの原因にもなります。


以上のように排泄物が流しづらくなることも大きな問題です。


水が溜まらないと感じたとき最初に確認すること


トイレの水量が少ない、水が溜まらないと感じたときは、まず断水が起きていないか確認してください。もしかするとマンションや地域全体で、一時的な断水が起きているのかもしれません。


浴室やキッチンの水は通常通り流れるでしょうか?もし他のところでも水量が足りないようであれば、マンションの管理会社や水道局に問い合わせると断水が起きているか確認できます。

トイレ自体の故障を疑うよりも、一時的な断水が起きていないか最初に調べましょう。


トイレの水量が少なくなる原因


断水が起きていないのにトイレの水量が少ない場合、原因は3つ考えられます。次のいずれかが原因と考えられるため、順番に調べてみてください。


原因①止水栓を閉めている


まずは止水栓を閉めていないか確認しましょう。止水栓とは水の量を管理する大元であり、閉まっていればその場所で水が出にくくなります。


特にトイレタンクの中を掃除したり、トイレ周りで何らかの作業をした後に、開き忘れることが多いものです。トイレの止水栓だけでなく、住宅自体の水道元栓の開け忘れも同時に確認が必要です。


原因②トイレタンク内の水量が少ない


トイレの水量が少ない場合、タンクに溜まっている水の量が少ないことも考えられます。タンク内に十分な水が溜まらなくなっているのであれば、流れる水の量も自然と少なくなるためです。


トイレタンクのふたを開けて、「浮き球」と呼ばれる部品が何かにひっかかっていないか見てみましょう。浮き球とはボールのような形をした、プラスチック製の部品のことです。タンク内の水量は浮き球によって調整されています。十分に上がり切ると、それ以上水は溜まりません。


まれに浮き球がひっかかって、上がったままの状態になることがあります。もしひっかかっているようであれば、ひっかかりを解消してあげれば水量の問題は解決します。


浮き球に問題がないなら、「ダイヤフラム」が劣化していないか確認しましょう。ダイヤフラムもタンク内に取り付けられているもので、給水管から出る水の圧力を調整する部品です。劣化しているとタンク内に水が溜まりにくくなることがあるため、交換が必要となります。


タンク内の水の量自体が少ないなら、以上の2点を確認してください。


原因③排水管が詰まっている


最後に排水管の詰まりによって、トイレの水量が少なくなっていることも考えられます。詰まりによる水量の変化は、流れる水の量ではなく封水の量に影響を与えます。詰まりが生じると原因となっているトイレットペーパーなどが、封水を吸収してしまうことがあるためです。


また毛細管現象により、詰まりの原因の方へと封水が引き込まれることもあります。毛細管現象とは細い管の中で自然に水が移動してしまう現象のことです。


もしトイレットペーパーを大量に流したり、何かを落としたりした覚えがあるなら、まずは詰まりを解消することが先決です。バケツなどで少し水を流してみて、さらに水位が下がったり流れが悪かったりするようなら詰まりが疑われます。


トイレの水量が少ないときの対処法


それではトイレの水量が少ないときの対処法についてご紹介します。


対処法①止水栓を開く


まずは水量を調整する大元である、止水栓を開きましょう。止水栓は壁もしくは床から便器につながる給水管についています。マイナスドライバーが入るほどの「-」の溝がついている小さな突起物がある部品です。


「-」の溝にドライバーを差し込み、左側に回してみてください。もし止水栓が閉まっていることが原因であったなら、回すにつれて水の音が聞こえるようになるはずです。


ただし開きすぎると水の勢いが強くなりすぎてあふれることがあるため、少しずつ回しましょう。そして回した周数を覚えておき、止水栓が原因でない場合は元通りに閉め直しておきます。止水栓は以上の方法で操作できるため、一度回してみて水量を確認してください。


対処法②ボールタップの水位調節ねじを回す


トイレの水量が少ない問題は、ボールタップの水位調節ねじを回して対処できることもあります。ボールタップとはタンクの中にあり、浮き球と連結されている部品のことです。水位調節ねじは、浮き球とボールタップとの接続部分に設置されています。


水位調節ねじは右方向に回すとタンクの水量が増える仕組みです。普段はロックされているので、一度上に引き上げてから右に回してください。90℃回すごとに水量が増えます。水量が正常に増えたら、下に引き下げてロックしてから作業を終えましょう。


調節は止水栓のチェックとともに、一般の方でもできる簡単な作業です。止水栓が閉まっていなければ、次に水位調節ねじも確認してください。


対処法③ボールタップのフィルターを掃除する


ボールタップのフィルターを掃除するのも効果的な対処法のひとつです。ボールタップにはフィルターがついている場合があり、目詰まりによって水が溜まりにくくなることがあります。


フィルターは浮き球とボールタップが接続されている部分の下部についていることが多く、レバーのようなものがある形状です。レバーを左に回して引っ張ると取れます。ただしソケットタイプの給水管の場合、ソケットの中にフィルターが組み込まれていることもあります。またウォッシュレットだと位置が異なることも珍しくありません。


フィルターの場所を特定して引き出したら、目詰まりを解消します。引き出した先にある筒状のところにフィルターがついているので、きれいに洗って元に戻しましょう。掃除をするだけで水量が正常になることもあります。


対処法④ダイヤフラムを交換する


続いてご紹介する対処法は、ダイヤフラムの交換です。給水管からの水の圧力を調整するダイヤフラムも、トイレの水量が少ない問題に対処するためのカギとなります。

交換は次の手順で行ってください。


【交換手順】



  1. 1.止水栓を閉める

  2. 2.タンク内の水を空にする

  3. 3.浮き球を下から持ち上げて取り外す

  4. 4.ナットを左に回して外す

  5. 5.ダイヤフラムを取り外す

  6. 6.新しいダイヤフラムを設置する

  7. 7.ナットと浮き球を元通りに設置する

  8. 8.止水栓を開けて水の量を確認する


ダイヤフラムの交換はそれほど難しくありません。浮き球を取り外すと、下からナットが現れます。ナットを外すとダイヤフラムが見えるため、手で取って付け替えるだけです。


対処法⑤浮き球を調節または交換する


続いては浮き球の調節、交換です。浮き球はタンク内の水量を調節している部品であり、不具合があるとトイレの水量が少ない問題が起こります。

調整方法と交換方法をそれぞれご紹介します。


浮き球の調節方法


まずは浮き球の調節をして、タンク内の水の量を増やす方法です。


ボールタップに水位調節ねじがついている場合は、2つ目の対処法でご紹介したように右に回して浮き球を調節してください。水位調節ねじがついていない場合は、浮き球の根本にあるアームを上に曲げると水量が増えます。曲げるときは破損しないように、ゆっくりと曲げましょう。


もし水位調節ねじもアームもついていないようであれば、浮き球自体を回して調節するタイプです。左に回すと浮き球が上がり、より多くの水が溜まるようになります。


浮き球の交換方法


続いて浮き球を交換する方法についてです。

浮き球が故障しているなどの場合は、次の手順でボールタップごと新しいものと交換します。


【交換手順】



  1. 1.止水栓を閉める

  2. 2.タンク内の水をすべて流しきる

  3. 3.タンクのふたを開ける

  4. 4.レンチでボールタップのナットを取り外す

  5. 5.浮き球をボールタップごと外す

  6. 6.新しいボールタップを設置する

  7. 7.ナットを締める

  8. 8.止水栓を開いて水の溜まり具合を確認する


浮き球はボールタップに付属する形で販売されています。ナットさえ取り外せれば、後はボールタップごと外して、反対の手順で新しいものを設置するだけです。

トイレタンクに水を溜めて、水量が増えているか確認できたら作業は完了です。


対処法⑥フロートバルブを交換する


トイレの水量が少ないときの対処法として、フロートバルブの交換も考えられる方法です。フロートバルブとはトイレタンクに水を溜めるための、ゴム栓のことです。お風呂の栓のようなものがチェーンにつながれてついています。


フロートバルブが劣化すると、周りに隙間ができて水が少しずつ漏れ出してしまうことがあります。

もし触ったときに手に黒い色がついたり、ひび割れた感触があったりなど、劣化しているようなら、次の手順で交換してください。


【交換手順】



  1. 1.止水栓を締める

  2. 2.タンク内の水をすべて流す

  3. 3.タンクのふたを開ける

  4. 4.チェーンとフロートバルブを取り出す

  5. 5.新しいフロートバルブを設置する

  6. 6.止水栓を開いて水の量を確認する


フロートバルブの交換は難しくなく、特別な工具なども必要ありません。気をつけるべきことは、購入時にフロートバルブの種類を間違えないことです。違うタイプの製品を買ってしまうと、取り付けられないことがあります。


交換したら止水栓を開いて、トイレの水量が改善されているか確認しましょう。


対処法⑦ラバーカップで詰まりを解消する


詰まりが原因でトイレの水量が少ない場合、ラバーカップで詰まりを解消できることがあります。ラバーカップはホームセンターやドラッグストアなど、さまざまなところで購入可能です。

もし真空式パイプクリーナーなどがあれば、もちろんラバーカップでなくても問題ありません。例えばペットボトルの底を切り取って、ラバーカップ代わりとして使えます。


ラバーカップを使用するときのポイントは、トイレの排水口にカップ部分を密着させ、ゆっくりと押し、勢いよく引くことです。押し込むときに勢いをつけると、詰まりの原因物がさらに奥に行ってしまうことがあります。


作業をする際には念のために止水栓をしめて、床に新聞紙などを敷いて、水があふれないようにしましょう。ラバーカップで詰まりが解消できれば、トイレの水量も増えるはずです。


対処法⑧お湯を流して詰まりを解消する


詰まりを解消するための簡単な方法として、お湯を流すのも効果的です。軽微な詰まりであれば、お湯によって溶けて解消されることがあります。


方法は簡単で、トイレの排水口に向けて集中的にお湯を流し込むだけです。注意点は「熱湯」を使わないこと。50~60℃程度のぬるま湯を流してください。熱湯を流すと便器が割れてしまったり、排水管が傷ついてしまったりすることがあります。


お湯に少しの液体洗剤を混ぜても良いでしょう。お湯を流してしばらく放置すれば、詰まりが解消されるかもしれません。


タンクレストイレの水量が少ない場合


タンクレストイレで水量が少ない場合は、リモコンで水量を調整してください。ほとんどのタンクレストイレには、リモコンがついています。操作するだけで水量を簡単に変えられる仕組みです。


トイレの水量を正常に保つための対策


トイレの水量を常に正常に保つには、次の2つの対策を心がけてください。


対策1:トイレタンクにペットボトルを入れない


まずはトイレタンクにペットボトルを入れないことです。ペットボトルを入れると、タンク内で適切な水量を確保できなくなります。節水のためにペットボトルを入れている方もいるでしょうが、必要な水量を保つために避けてください。


対策2:水流レバーの大と小を適切に使う


水流レバーの「大」と「小」を適切に使うこともポイントのひとつです。流す水の量が少ないと、排水管で詰まりが発生しやすくなります。


やはり節水のために「小」だけを使っている方も少なくありませんが、必要に応じて「大」も使うようにしましょう。


トイレの水量が少ない原因はさまざま


いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいただくことで、トイレの水量が少ない原因と対処法がご理解いただけたと思います。


水量が少なくなる原因は実にさまざまで、原因に応じて対処法も変わります。ただ水量が少ないと、封水が溜まらない、排泄物を流しづらいなどの問題が生じるため、早めの対処が必要です。


ながさき水道職人では、水道局指定店として水回りに関するさまざまなトラブルに対応しています。24時間365日受付・ご訪問を行っているので、今すぐ相談したい場合もお気軽にご連絡ください。



監修者

監修者の写真

主任

朝長 大輔

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行し、数多くの現場を経験することで実践的なスキルや最新の技術に関する知識を身に付けてまいりました。
コラムではこれまでの経験から深い理解と実践的なノウハウをもとに水道メンテナンスに関する専門的な知識を広く普及させることを目指しています。

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