水のコラム

長崎県でお風呂の蛇口が水漏れしたときの原因と対処法

2021年03月04日お風呂のトラブル

ながさき水道職人2

1 お風呂の蛇口タイプによって異なる水漏れ原因
2 お風呂の蛇口が水漏れしてしまったときの対処法
3 お風呂の蛇口水漏れに伴うトラブル
4 水まわりのトラブルはながさき水道職人にご連絡ください！

お風呂の蛇口タイプによって異なる水漏れ原因

お宅によってユニットバスや在来浴室（タイルなどの浴室）の場合がありますが、設置してある蛇口は共通していて、主に3種類に分けられます。

まず1つ目は、近年もっとも一般的で棒状の本体両端に温度調節レバーと水量調節レバーが付いている「サーモスタット混合水栓」です。本体内部に自動温度調節機能が付いているので、給湯温度や水圧が変わっても、吐水温度を設定温度に保てます。

2つ目は「シングルレバー混合水栓」です。こちらは、お風呂場だけではなくキッチンによく付いていて、ハンドル一つで温度調節と水量調節ができ、ハンドルを左右に振って自分で温度調節をします。ただし、温度設定はできないので、加減を見ながらご自分でちょうどいい吐水温度にしなくてはいけません。

3つ目は、水とお湯のハンドルが分かれている「ツーバンドル混合水栓」で、古いお宅によく付いています。お湯と水の量を調節しながらちょうどいい吐水温度にするため、操作が難しく新しいお宅にはほとんど設置されません。

では、それぞれどのような水漏れの原因があるのでしょうか。サーモスタット混合水栓の水漏れで一番多い原因は、開閉バルブの劣化です。開閉バルブとは吐水量を調整するパーツで、ここが劣化すると常に少しずつ水が漏れてしまいます。

シングルレバー混合水栓の水漏れ原因は、内部カートリッジの摩耗で、こちらが劣化してくると使っていない時でも、蛇口の根元からポタポタと水が漏れます。

ツーハンドル混合水栓は、パッキンやスピンドル、コマ（ケレップ）の劣化が主な原因です。スピンドルやコマは、ハンドルと連動して水量を調節する役割があります。水を出した時に蛇口先以外から水が漏れている場合にはパッキンの取り替えが必要です。また、水を止めていても蛇口先から水が落ちていればスピンドルやコマの取り替えをしなくてはいけません。

そして、すべてのタイプに共通して、シャワーヘッドからの水漏れもチェックしましょう。シャワーヘッドとホースの間のパッキンが劣化してしまうと、水が漏れます。その際は、シャワーヘッドやパッキンを取り替えてください。

お風呂の蛇口が水漏れしてしまったときの対処法

蛇口からの水漏れは、すぐに大きな被害にならないので、放置してしまう方もいらっしゃいます。しかし、被害が拡大すると修理が大がかりになるので、早めに対処して修理費用を抑えましょう。まずは、原因として考えられる劣化部品をDIYで取り替えてみてください。蛇口のメーカーや品番が分かれば、メンテナンスサービスやホームセンターで部品だけを安く購入できます。作業は難しくないので、止水栓を止めてから作業するなど、手順さえ間違えなければ自力で直せます。

ご自分で部品を交換しても水漏れが止まらない場合は、水栓金具本体や配管にトラブルを抱えている可能性が高いので、すぐに業者へお問い合わせください。水漏れは放置せず一刻も早く対処すれば、被害を最小限に抑えられ、工事費用が安く済みます。

お風呂の蛇口水漏れに伴うトラブル

お風呂の蛇口からの水漏れは少量であるケースが多いですが、使っていない時でも常に水が出ているので、放っておくと大きなトラブルにつながります。たとえば、タイル仕上げなどの在来浴室の場合には、少量の水でも漏れ続けていれば、お風呂場に湿気がこもり床下地まで浸透してしまいます。長期間放っておけば、床下の腐食やシロアリの原因になるので、気をつけましょう。

蛇口の水漏れだけなら部品や本体の取り替えで済みますが、ここまで被害が大きくなると、お風呂場全体のリフォーム工事をしなくてはいけません。ユニットバスのお宅では、床下や下の階まで水漏れ被害が広がる可能性は少ないですが、ユニットバス外の給水管や排水管から水漏れしていると、お風呂場の外まで水が流れていってしまいます。

マンションにお住まいの方は、下の階の部屋にまで迷惑をかけてしまいますので、水漏れがないか小まめに確認しましょう。配管の不具合は一般の方が目視できませんが、浴槽に溜めた水が減る、毎月の水道料金が増える、カビや汚水の臭いがするなどの症状を見つけたら、お風呂場の水漏れを疑ってください。早く蛇口などの水漏れに気が付けば、大きなトラブルを予防できます。