水のコラム
24時間換気でドブ臭くなるのはなぜ?原因と対処法を解説

浴室の換気扇が動いている状態のニオイの原因と、止まっている状態のニオイの原因は、違うものが考えられます。ニオイの原因は、「換気扇の汚れ」「外の臭い」「排水口」と考えられます。まずは、換気扇を取り外して掃除をし、ニオイの元を断つことが大事です。
そこでこの記事では、お風呂の換気扇が臭い原因や、換気扇の掃除方法を紹介いたします。
目次
24時間換気のあとにドブ臭くなる主な原因
24時間換気を運転すると、室内の空気が屋外へ排出されます。しかし、空気を取り込む経路が不足すると、排水口付近からニオイが上がり、換気扇を回したあとにドブ臭く感じる場合があります。
しかし、原因は換気扇の汚れだけとは限りません。まずは給気口や排水トラップ、屋外の状況を確認し、ニオイが発生する場所を絞り込んでみてください。
室内が負圧になっている
換気扇で空気を排出する量に対し、室外から取り込む空気が不足すると、室内の気圧が屋外より低い「負圧」の状態になります。その結果、わずかなすき間から空気が入り、排水トラップの封水が不足している場所などから下水のニオイを引き込むことがあります。例えば、壁の給気口を閉めたまま24時間換気を続けたり、浴室ドアの通気部分にほこりがたまったりしている場合です。
また、キッチンのレンジフードを同時に運転すると、空気の不足が大きくなるケースもあるでしょう。窓や給気口を一時的に開けた際にニオイが弱まるなら、給気不足が影響しているかもしれません。
排水トラップの封水が不足している
排水トラップには、排水管から下水のニオイが上がるのを防ぐため、水をためる仕組みがあります。この水は「封水」と呼ばれ、長期間使用していない排水口では蒸発して減ることがあります。
また、排水管内の圧力変化によって封水が引っ張られ、水位が下がることもあるでしょう。浴室の排水口や洗面台、洗濯機の排水トラップを確認し、水が残っているか見てみてください。封水が不足している場合には、水をゆっくり流して補充することで改善する可能性があります。
ただし、すぐに水が減る時は配管の通気などに不具合があるかもしれません。
排水口や排水管に汚れが蓄積している
浴室では髪の毛や皮脂、石けんカスなどが排水口へ流れ込みます。ごみ受けや排水トラップの内側に汚れがたまると、雑菌が増えて嫌なニオイを発生させることがあるでしょう。さらに、排水管の奥に汚れが蓄積すると、表面を掃除するだけではニオイが消えない場合もあります。
24時間換気によって空気が動くと、もともと排水口付近にあったニオイに気づきやすくなるでしょう。一方、排水が遅い、ゴボゴボと音がするといった症状を伴う場合は、汚れによるつまりや配管の異常も確認する必要があります。
換気扇にカビや汚れが発生している
浴室の換気扇は湿気を含んだ空気を吸い込むため、カバーやフィルターにほこりが付着しやすい設備です。汚れた状態が続くと内部に湿気が残り、カビの発生や換気能力の低下につながる場合があります。
また、換気扇を動かした時だけカビ臭さを感じるなら、吸込口周辺の汚れも確認してみてください。
ただし、ドブ臭さを感じる原因が必ず換気扇内部にあるとは限りません。汚れが目立っていても排水口や給気口を合わせて調べ、カバーを無理に外したり、電気部品へ水をかけたりしないようにしましょう。
屋外の悪臭が室内に入り込んでいる
住宅の周辺に排水溝や排水マス、ごみ置き場などがある場合は、風向きによって屋外のニオイが給気口から入り込むことがあります。窓や給気口の近くで同じニオイがするか確認すると、発生源を探す手掛かりになるでしょう。
また、換気設備の方式や風の影響によって、排気側のすき間から外気が入り込む場合もあります。ただし、換気扇を止めれば必ず解決するわけではなく、停止によって浴室の湿気がこもる可能性もあるため、注意が必要です。屋外の設備が原因と疑われる場合は、建物の管理者へ状況を伝えてください。
排水管や通気設備に不具合がある
排水管の接続部分がずれたり、排水トラップの部品が正しく取り付けられていなかったりすると、封水があってもすき間からニオイが漏れる場合があります。
また、配管の通気が十分に確保されていないと、ほかの場所で水を流した際に封水が引き込まれることもあるでしょう。
例えば、上階で排水した直後に浴室からゴボゴボと音がする場合は、排水管の圧力変化が関係している可能性があります。排水口に水を足してもすぐにニオイが戻る場合は、掃除だけで対処しようとせず、接続部や通気の状態を確認する必要があります。
24時間換気によるドブ臭さの発生源を確認する方法
換気扇を運転した時にドブ臭くなる場合は、換気の状態と排水設備の状態を別々に確認しましょう。また、浴室だけなのか、洗面所やキッチンでも同じニオイがするのかを確かめると、原因を絞り込みやすくなります。
確認する際は異常な音や水漏れがないかも見てください。強い悪臭がある時は、長時間その場にとどまらず換気と安全を優先しましょう。
換気扇の運転状況を確認する
まず、24時間換気の運転ランプが点灯しているかを確認し、換気扇の近くから異音や振動がしないか確かめます。吸込口にほこりが厚く付いている場合は、空気が通りにくくなっているかもしれません。また、ニオイが発生した時に窓が開いていたか、キッチンの換気扇を動かしていたかを記録しておくと、給気不足との関係を確認しやすくなります。
換気扇を運転した直後としばらく経ったあとで、ニオイの強さが変わるかも記録してみてください。運転中だけ排水口付近が臭うなら、給気不足や封水の状態が関係している可能性があります。
ただし、回転中のファンへ指や道具を入れるのは危険です。本体を分解せず、外側から確認できる範囲にとどめましょう。
給気口が開いているか確認する
24時間換気で空気を排出するには、屋外から新しい空気を取り込む経路が必要です。そのため、壁の給気口や浴室ドアの通気部分が閉じていないか、家具などで塞がれていないか確認してみてください。フィルターにほこりが詰まっている場合も、給気量が不足する原因になります。
また、給気口を開けるとニオイが弱まる場合は、室内の負圧が影響している可能性があります。
ただし、外気のニオイが強い場合もあるため、給気口の向きや周囲の環境も確認しましょう。通気経路をテープなどで塞ぐのは避けてください。
水回りの排水口を確認する
浴室の排水口では、ごみ受けを外して髪の毛やぬめりが残っていないか確認します。また、洗面台や洗濯機の排水口から同じニオイがしていないかも調べると、発生場所を特定しやすくなるでしょう。
排水トラップに封水があるかを確認したら、取り外せる部品が正しい向きで収まっているかも見てください。掃除のあとに部品を戻し忘れると、下水のニオイが上がる場合があります。ただし、排水管の奥へ手や工具を差し込まず、確認できる範囲で作業しましょう。
もし、水が流れにくい場合は、むやみに水を追加しないでください。
24時間換気でドブ臭い時の対処法
ドブ臭さを改善するには、換気を止める前に給気経路と排水口の状態を確認することが基本です。また、封水切れや表面の汚れなど、原因が分かっている場合は対応する箇所から手入れしてみてください。
ただし、排水管の破損や換気設備の故障が疑われる時は、無理な分解を避けましょう。
給気口を開けて空気の流れを改善する
壁の給気口や浴室ドアのガラリが閉じている場合は、製品の説明書に従って開けてみてください。給気口やガラリに付いたほこりを取り除き、空気が入りやすい状態に戻すことで、排水口付近から空気を引き込む現象が弱まる場合があります。また、給気口の前に収納棚や家具を置いている場合は、通り道を確保しましょう。
ただし、給気口を開けても排水トラップの封水がなくなっていれば、下水のニオイは防げません。給気経路と排水設備の両方を確認することが必要です。
排水トラップに水を補充する
長期間使用していない浴室や洗面台では、封水が蒸発して下水のニオイが上がる場合があります。排水口に水が残っていなければ、少量ずつ水を流してトラップ内へ補充してみてください。
また、浴室の排水口は目皿や内部の部品が正しく取り付けられているかも確認しましょう。部品がずれたままでは、水を足してもニオイを防ぎきれない場合があります。
もし、一度補充して改善しても、短期間で繰り返し封水が減る時は、排水管の通気や接続部分に原因がないか調べる必要があります。トラップを無理に分解しないでください。
排水口や排水管を掃除する
浴室の排水口に髪の毛や石けんカスがたまっている場合は、取り外せるごみ受けや排水トラップの部品を掃除しましょう。まず目に見える汚れを回収し、中性洗剤と柔らかいブラシなどでぬめりを落とします。その後、水ですすいで部品を正しく戻し、封水がたまるか確認してください。
また、排水管の奥に汚れが残っている可能性もありますが、無理にワイヤーを差し込むと配管を傷つけるおそれがあります。液体パイプクリーナーを使用する場合は、浴室の排水設備に対応した製品を選び、表示された使用量と放置時間を守りましょう。
なお、洗剤同士は混ぜないように注意してください。
換気扇やフィルターを掃除する
換気扇のカバーやフィルターにほこりがたまっている場合は、取扱説明書に記載された範囲で掃除を行いましょう。作業前に電源を切り、ファンの回転が完全に止まったことを確認してください。取り外し可能なフィルターは、ほこりを掃除機などで吸い取ります。
また、カバーの汚れは中性洗剤を含ませて固く絞った布で拭き、最後に水拭きと乾拭きで仕上げましょう。
ただし、天井に固定されたグリルやモーターを外せない製品もあります。電気部品へ水や洗剤を直接かけず、分解が必要な場合は設置業者などへ相談してください。
換気設備の設定を見直す
24時間換気と浴室の強運転、乾燥運転などを切り替えられる製品では、現在の設定を確認してみてください。強い排気が続く場合は、給気経路が不足していないか合わせて調べる必要があります。
ただし、ニオイを防ぐために24時間換気を長期間停止するのは避けましょう。また、住宅全体の換気方式によっては、浴室の換気扇だけを調整しても空気の流れが変わらない場合があります。
設定を変更する際は取扱説明書に従い、指定された連続運転を維持してください。異常な音や焦げたニオイがある場合は運転を中止し、点検を依頼しましょう。
お風呂の換気扇を取り外す方法
浴室の換気扇には、カバーやフィルターだけを取り外せる製品と、利用者が外せない構造の製品があります。化粧カバーやシロッコファンを取り外せる機種もありますが、天井に固定されたグリルや内部のファンを無理に取り外してはいけません。
まず、製品の型番を調べ、取扱説明書のお手入れ方法を確認しましょう。取り外しが認められている場合は電源を切り、回転が完全に止まってからカバーなどを外します。また、ばねで固定されるタイプでは急に手を離すと部品が落ちるおそれがあるため、両手で支えて作業してください。
一方、ネジで固定された天井埋込型などは、利用者による取り外しを禁止している機種もあります。高い位置での作業は転倒の危険もあるため、安定した足場を確保できない場合は無理に作業しないでください。
お風呂の換気扇を掃除する方法
換気扇に付着したほこりを放置すると、湿気と混ざってカビが発生し、換気能力が低下するおそれがあります。そのため、取扱説明書で指定された頻度を参考に、カバーやフィルターの掃除を行いましょう。
まず電源を切り、回転の停止と本体の冷却を確認してください。取り外し可能なフィルターは掃除機でほこりを吸い取り、製品が水洗いに対応している場合に限って洗います。また、カバーの汚れは薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き、洗剤が残らないよう水拭きしてから乾拭きしましょう。
シロッコファンを外して洗える機種もありますが、取り外しや水洗いが認められていない製品では、無理に作業を進めないでください。モーターや配線に水をかけず、説明書にない分解は避けてください。掃除後は部品が十分に乾いてから元に戻し、正常に換気できるか確認しましょう。
なお、排水口がニオイの発生源であれば、換気扇の掃除だけでは改善しないこともあります。
24時間換気はドブ臭くても止めないほうがよい?
24時間換気は、室内の汚れた空気や湿気を屋外へ排出し、新しい空気を取り込むための仕組みです。ドブ臭さが気になる場合でも、換気扇を止めるだけでは原因を解消できず、湿気がこもってカビが発生しやすくなるおそれがあります。そのため、基本的には連続運転を維持しながら、給気口が開いているか、排水トラップの封水が不足していないかを確認しましょう。
特に、窓のない浴室では換気を止めると湿気が残りやすくなるため注意してください。給気経路を確保してもニオイが続く場合は、排水設備の不具合が考えられます。
ただし、換気扇から焦げたニオイがする、異常な音が続く、本体が熱くなるなどの症状がある場合は、安全のため運転を止めて点検を依頼してください。掃除の際も説明書に従って一時的に停止し、部品を元に戻してから運転を再開しましょう。
関連記事:お風呂から酸っぱい臭いがする?臭いの原因と掃除方法とは
24時間換気のあとのドブ臭さが改善しない場合の対処法
給気口を開け、排水口や換気扇を掃除してもドブ臭さが続く場合は、見えない場所に原因が残っているかもしれません。また、封水が繰り返し減る場合や排水時に異音がする場合は、配管の通気や接続部分の点検が必要になります。
自身で分解を繰り返さず、症状が出る時間帯や場所を記録しておきましょう。
排水管や排水トラップの不具合を確認する
排水トラップへ水を補充しても短時間でニオイが戻る場合は、トラップの部品がずれていたり、排水管の接続部分にすき間があったりする可能性があります。まず、取り外した部品を正しい位置へ戻しているか確認しましょう。
また、排水の際にゴボゴボと音がしたり、ほかの水回りを使用するとニオイが強くなったりする場合は、配管の通気に問題があるかもしれません。排水管の奥を無理に分解すると水漏れにつながるため、目視で確認できる範囲にとどめてください。
それでも異常が続く場合は、原因箇所の点検が必要になります。
賃貸住宅の場合は管理会社や大家に相談する
賃貸住宅で24時間換気のあとにドブ臭くなる場合は、管理会社や大家に状況を伝えてください。換気設備や共用の排水管に原因がある場合は、入居者だけでは確認や修理が難しいためです。
また、換気扇の取り外しや設備の交換を独断で進めると、契約上の問題につながる場合があります。ニオイが発生する場所、換気扇の運転状況、水を補充して改善したかなどを記録しておくと、状況を説明しやすくなるでしょう。ほかの部屋でも同じ症状が起きている場合は、その情報も管理側に共有してください。
水道修理業者に点検を依頼する
排水口の掃除や封水の補充を行ってもニオイが消えない場合は、排水管の内部や排水トラップの状態を調べる必要があります。排水の流れが悪い、水漏れしているなどの症状を伴う時は、水道修理業者による点検を検討しましょう。
一方、換気扇のモーターや電気配線などの故障は、換気設備の施工業者やメーカーの修理窓口が担当する場合があります。どこからニオイがするのか、換気の運転に異常がないかを整理し、症状に合った相談先を選んでください。
もし、排水設備が原因なら、必要な修理内容を現地で確認してもらいましょう。
水回りのドブ臭さでお困りならながさき水道職人へ
24時間換気を運転するとドブ臭くなる場合は、給気口の閉鎖や排水トラップの封水切れ、排水管の汚れなどが原因として考えられます。しかし、掃除や水の補充を行っても改善しない場合は、排水設備に不具合が隠れているかもしれません。
ながさき水道職人では、排水口のつまりや排水管の水漏れ、悪臭を伴う水回りのトラブルに対応しています。365日24時間お問い合わせを受け付けており、現地で原因を確認したうえで作業内容とお見積もりをご提示します。排水設備のニオイや流れの悪さでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。
監修者

主任
朝長 大輔
《略歴》
弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行し、数多くの現場を経験することで実践的なスキルや最新の技術に関する知識を身に付けてまいりました。
コラムではこれまでの経験から深い理解と実践的なノウハウをもとに水道メンテナンスに関する専門的な知識を広く普及させることを目指しています。
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