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水のコラム

水道管の破裂を防止する方法は?破裂する原因も紹介!

2023年07月01日 水道管のトラブル


寒い時期になると水道管の破裂が気になる方も多いのではないでしょうか?水道管が破裂するとパニックになることもあるでしょう。

そこで今回は、水道管の破裂を防止する方法を紹介します。



水道管が破裂する原因


破裂や破損する理由については、いくつか原因が挙げられます。事前に知っておくことで、冷静にその後の対処ができるので確認しておきましょう。


水道管が凍結したとき


水道管は、冬場の寒い時期に特に破裂しやすいと言われています。

水は凍ると膨張して体積が増えるため、水道管の水も凍ってしまうと膨張し、接続部が割れたり水道管自体が破裂したりしてしまいます。


水が凍るほどの寒い時期(12月〜3月)や寒い地域で発生しやすく、庭や車の手入れなどで使う屋外用の水道菅は、カバーなどが無く露出している事が多いため、特に注意が必要です。


水道管が劣化したとき


水道管の寿命はおよそ40年と言われていますが、10年以上経ったころから徐々に劣化していきます。

水道管の素材や太さ、設置環境などで劣化するスピードは異なりますが、使用年数の経年劣化で破裂することもあるのです。


突然水道代が上がった時には、どこかで漏水していたり、水道管に何らかのトラブルが起きていたりする可能性が考えられるでしょう。


地震による破裂


地震や自然災害等、外部からの強い揺れや振動などによって、水道管が破損する場合があります。

経年劣化している水道管であれば少しの衝撃であっても破裂しやすいため、弱い地震であっても注意が必要です。


また、地震などの自然災害によって水道管に何らかのトラブルが起きた場合は、地中に埋まった水道管である可能性も多く、その場合は復旧に時間がかかってしまいます。

地震の揺れが完全におさまったら、水道の栓を閉めて水道メーターが止まっているか確認しましょう。もしもメーターが動いているようなら漏水している可能性があります。


水道管を破裂させないための防止策


日頃から水道管が破裂しないように予防を行う事がとても大切です。以下では、簡単に行える予防策を紹介します。


水を出し続ける


凍結による水道管の破裂防止に有効なのが、「水を出しっぱなしにする」ことです。鉛筆の芯くらいの細さの水を出し続けることで、凍結を防ぐ事ができます。

ポタポタ雫が落ちる程度の量の場合、水圧によって凍結防止の効果がなく、凍ってしまうおそれがあります。また、水を出す水道はどれか一つではなくキッチンやお風呂など生活に必要な箇所は全て水を出しましょう。


水道管の水抜きを行う


水道管が凍結しないようにするために水抜きを行うことも有効です。水道管の中にそもそも水がなければ凍ることもないので、止水栓や寒冷地で設置されている水抜き栓を寝る前に閉めておくことで凍結予防になります。

また冬場以外でも長期間外出する予定があり水道を使用しない際は、事前に水抜きしておくことで不在時の漏水トラブルを防ぐことも可能です。


水道管にタオルなど巻いて保護する


屋外や外から見える位置に配置してある水道管の場合は、その周りを保護することで凍結を防ぐ事ができます。ホームセンターやネットで保温テープなどの専用の断熱材が販売されていますが、家にあるものでも代用が可能です。

例えばタオルやビニール袋、段ボールを巻くやその他にも100円ショップで販売しているプチプチ(エアキャップ)や発泡スチロールも保温剤として使えるので、寒い時期には事前に保護して凍結を防ぎましょう。


水道管に水滴をつけない


水道管だけではなく、蛇口が凍ってしまうと回らなくなり、水が出ず水道管も凍結する事があるので注意が必要です。水道管や蛇口についた水滴をこまめに拭き取ってあげましょう。

室内の場合は、寝る前のタイミングで水回りの水道や蛇口についた水滴をしっかり拭き取って乾かします。屋外の場合は雨で濡れていたらそのままにせず水道と蛇口の両方を拭いて、蛇口の凍結を防ぎましょう。


お風呂の水抜きを行う


寒い冬場にお風呂のお湯が出ないのは、給湯器の配管の凍結が原因です。加えてお風呂の位置も北側に設置していることが多く、室内の温度も低いため、水道管や蛇口の凍結が起こりやすい場所でもあります。

特に冷え込みが予想される前日にお風呂の水抜きを行い、水道管の中に水がない状態を作りましょう。


水抜きの方法は以下の通りです。

1. 止水栓を閉める。

2. 給湯器の電源をオフにする。


※給湯器の電源プラグは抜かないようにしてください。

3. 蛇口から水を流し切る。

4. 蛇口を閉める。


トイレの水抜きを行う


トイレは1日の中で使用頻度が高いため凍結することはあまりありませんが、凍結するとウォシュレットが故障してしまう恐れがあります。

長期間外出する際は、万が一のトラブルを防ぐためにトイレの水抜きを行うことがおすすめです。やり方はお風呂の水抜きとほぼ同じで、タンク内の水を流すためにまずは止水栓を閉めてからトイレの水を流します。


ただし下水の匂いを防ぐ「封水」まで抜いてしまうと悪臭が発生してしまいます。事前にホームセンターなどで「トイレ用不凍液」を購入しておきましょう。


水道管が破裂したときの対処法


以下では、破裂してしまった際の自分で行える対処法や流れについて解説します。


業者や設備会社に連絡する


水道管が破裂した、もしくは破損の疑いがある場合は速やかに業者もしくは設備会社に連絡を入れてください。

戸建の住宅の場合は、住宅の水道設備を工事した業者に連絡します。もしも分からない場合はハウスメーカーや工務店に連絡してください。


アパートやマンションなど集合住宅であれば、管理会社や管理人に連絡を入れます。しかし事態が深刻であればまずは水道会社に相談してみてから、管理会社と連絡を取る方がいい場合もあります。

いずれにおいても、もし連絡する先が分からない場合は、市の水道局に相談することで市が指定している水道業者や対応方法について案内してくれるでしょう。


止水栓を閉める


水漏れの被害を最小限に抑えるために、止水栓を閉めて応急処置を行います。止水栓の開閉方法については様々なタイプがあるため、事前に止水栓がどこにありどのように開閉させるか確認しておくことが大切です。

止水栓を閉めた後は、トラブルを拡大させないために水をしっかり拭き取ります。もしも破損している箇所が目に見えて手が届くようであれば、タオルやテープを使って破損箇所を巻きつけておきましょう。


自分で水漏れを調べる方法


漏水しているかどうか自ら調べる方法として、水道のメーターチェックがあります。急に水道代が上がって身に覚えがないようであれば、水道メーターを調べてみましょう。

戸建の場合、水道メーターはメーターボックス内にあります。集合住宅の場合は玄関横のパイプスペース内にあることが多いです。


v水道メーターには「パイロット」というプロペラに形の似た部品があります。この「パイロット」が回っていれば水が流れている証拠です。止水栓を閉めても「パイロット」が回っているなら漏水している可能性が高いでしょう。


水漏れ調査を業者に依頼するときの費用


水道業者に依頼した場合、まず漏水の原因や箇所の特定のための調査が必要です。調査費用はおよそ10,000円〜20,000円程度が相場となっています。

また実際の修理費は別途発生するため、依頼する際はおおよその見積もりをあらかじめ確認しておきましょう。


まとめ


水道管が破裂したら、まずは落ち着いて行動する事が大事です。業者や管理会社に連絡をして止水栓を閉め応急処置を行いましょう.

そして、日頃からきちんと予防策を講じることで、トラブルを未然に防ぐ事ができます。特に寒い日に多い凍結による破損については、

紹介した方法を試していただき、万が一破損した場合に備えてどのように行動すればいいか事前にシミュレーションしておきましょう。



監修者

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主任

朝長 大輔

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行し、数多くの現場を経験することで実践的なスキルや最新の技術に関する知識を身に付けてまいりました。
コラムではこれまでの経験から深い理解と実践的なノウハウをもとに水道メンテナンスに関する専門的な知識を広く普及させることを目指しています。

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