タンクレストイレが故障？原因と対策を徹底解説！

タンクレストイレの水が急に流れなくなって困ってしまった経験がある方は少なくないでしょう。「水が流れなくなったけどしばらくしたら直った」「原因も分からないままずっと水が流れない状態だ」と原因が分からない現象に振り回されると不安も感じてくるでしょう。

しかし、水が流れない原因と対策方法を理解しておけば不測の事態に落ち着いて対応できるでしょう。

そこでこの記事では、タンクレストイレの故障の原因と対策について解説していきます。現在、タンクレストイレのトラブルに悩まされている方はぜひ参考にしてください。

タンクレストイレの水が流れない原因

タンクレストイレの故障を改善するためには、水が流れなくなってしまった原因をしっかりと理解する必要があります。

というのも、原因を理解できているとその状況に合わせた対策を冷静に実行できるからです。そこでこのトピックでは、タンクレストイレの水が流れない原因について解説していきます。

停電
タンクレストイレは電気を通じてバルブやポンプを操作しているため、停電によって電気が遮断されると水を流せなくなってしまいます。

とくにトイレに水を供給する配管に設置されている電磁弁が、停電の際には機能しなくなるため、水自体がトイレに供給されなくなってしまうのです。

しかし、この場合は手動であれば水を流すことが可能であるため、後ほど紹介する対処法を参考にすれば一時的な応急処置は可能でしょう。

水圧が不十分
タンクレストイレの洗浄力は水道の圧力によって支えられています。そして、水圧が低い場所にトイレが設置されると水が流れにくくなるのです。

そのため、高台にある施設やマンション、戸建ての2階以上などの場所にタンクレストイレがあると水が流れないというトラブルが発生しやすいです。

したがって、これらの場所にタンクレストイレを設置しなければ水が流れないというトラブルにあうリスクを下げられます。

電気系統が故障している
電気系統の故障も水が流れない原因となってきます。タンクレストイレは水を流す際に電気の力を利用しています。

そのため、電気系統の部品が故障していると水がうまく流れていかないというトラブルに見舞われやすいのです。なお、電気系統が故障した場合は個人での対応が難しいため業者へと依頼するとよいでしょう。

老朽化
トイレ自体の老朽化も故障の原因となります。10年以上利用しているとトイレ自体や部品の劣化が始まり、水が流れないといった不具合が起きやすくなります。

なお、この場合は水が流れないだけでなく水漏れが発生してしまう可能性もあるため、老朽化が起きていると感じたら迅速に修理を行いましょう。

水が流れないときの対処方法

タンクレストイレの水が流れない原因が分かったら、次はその対処方法について見ていきましょう。

今回は対処方法の中でも特におさえておきたい2つの方法について紹介していきます。現在、タンクレストイレの水が流れなくて悩んでいる方はぜひ実践してみてください。

手動で水を流す
停電や電気系統の故障が原因で水が流れないときは、手動で水を流すという方法で応急処置が可能です。

バケツいっぱいに入れた3リットル程度の水を高い位置から勢いよく便器に流し込むと、排泄物やトイレットペーパーを首尾よく流せます。

なお、水を流す際には感電や故障のリスクを避けるために、タンクレストイレのコンセントを抜いて水がかからない位置に移動させましょう。

接続部分の掃除
レバーを動かして水を流す対応のタンクレストイレであれば、接続部分の掃除を行うと故障を解決できる可能性があります。

なお、掃除の際には便器の後ろにある配管の接続部分を緩めて、パッキンや接続部分および周りの部品を掃除しましょう。

また、詛呪時すべき場所や掃除のやり方を明確に理解していない場合は無理に掃除をしようとするのはやめましょう。さらに悪化する可能性もあるため、業者に依頼するのが無難です。

水漏れが起きたときは？

タンクレストイレでは水漏れのトラブルも発生します。水が流れないというトラブルについ目が行きがちですが、水漏れのトラブルも事例として多く確認されています。

そのため、水漏れに対する理解も深めていく必要があるでしょう。そこで、このトピックでは水漏れが発生したときの対処法について解説していきます。

止水栓を閉める
水漏れを確認したらすぐに止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めて水を止めないと水漏れが止まらないため、応急処置としてすぐに対応する必要があります。また、止水栓は修理が完了するまで閉めておきましょう。

なお、タンクレストイレの場合だと止水栓は便器内に隠れていることが多いため、カバーを外して位置を確認して見つけたらマイナスドライバーで時計回りに回しましょう。

水漏れの度合いを把握
止水栓を閉めたら次は水漏れの度合いを把握しましょう。少量しか水漏れしていないのであれば問題はありませんが、床が水浸しになっている場合はすぐに雑巾で拭き取るといった対応が必要です。

なお、止水栓を閉めても水が漏れ続けているかどうかも確認しておきましょう。もし、水漏れが止まっていない場合はトイレ自体を交換するといった対応も必要となります。

タンクレストイレの故障は業者に依頼した方がよい？

タンクレストイレのトラブルは個人で対応が可能な部分もあります。しかしその一方で、個人レベルの対処や修理では完全解決にまで運べない現実があることも事実です。

そこでこのトピックでは、タンクレストイレが故障した際に業者に依頼すべきかどうかについて解説していきます。

個人では直すのが難しい
基本的にタンクレストイレの修理は個人で行うのは非常に難しいです。詰まりであれば個人で対応できる場合もありますが、水漏れの場合は業者に頼らざるを得ないと言えるでしょう。

というのも、通常のトイレでは部品の交換などで修理が行える一方で、タンクレストイレは電気系統で管理されているため、プロが修理しないと感電のリスクがあるからです。

また、通常のトイレ修理でも分解作業が伴います。そして、分解作業は素人が行うと正しく元に戻せないという問題もあるため、この観点から考えてもトイレの修理は個人対応が難しいと言えます。

業者への依頼がおすすめ
上記のような問題があるため、トイレで故障が発生したら業者へ依頼するのがおすすめです。業者は専門知識を兼ね備えたプロであるため、原因を速やかに発見してしかるべき対応を正確に遂行していきます。

なお、業者に依頼する際に懸念点として費用が挙げられますが、修理費用はそこまで高くないためそこまで心配する必要はないでしょう。

参考ですが、部品の交換費用としては15,000円程度で、便器ごと交換する際の費用は200,000円ほどだと言われています。

基本的には部品の交換だけで修理は完了するため、費用としては15,000円ほどを想定しておけばよいでしょう。

まとめ

タンクレストイレは通常のトイレと形状が異なるため、不具合が発生したらどうすればよいかが分からず困ってしまうことも多いでしょう。

しかし、今回解説したような原因と対処法を理解しておけば落ち着いて故障に対応できるため、この記事を読んでしっかりと故障への向き合い方を覚えていくとよいです。

また、個人での対応が難しい場合はすぐに業者へと連絡しましょう。個人では難しい問題でもプロであれば素早くかつ正確に問題解決を行ってくれます。そのため、興味のある方はぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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監修者

主任

朝長 大輔

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行し、数多くの現場を経験することで実践的なスキルや最新の技術に関する知識を身に付けてまいりました。
コラムではこれまでの経験から深い理解と実践的なノウハウをもとに水道メンテナンスに関する専門的な知識を広く普及させることを目指しています。