排水口からボコボコ音がするのはなぜ？音の原因と止める方法を解説

水を流したときに排水口からボコボコ音がした経験はないでしょうか。なんとなく聞き流してしまうことがほとんどだと思いますが、ボコボコ音が鳴るときは排水口内でトラブルが発生しているケースが多いです。

そのため、ボコボコ音が聞こえたら原因を特定してすぐに対処する必要がありますが「ボコボコ音をどうして気にしなければならないの」という疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、ボコボコ音が鳴る原因や音を止めなければならない理由、音の止め方について解説していきます。

排水口から音がする原因

まずは排水口からボコボコ音が鳴る原因について見ていきましょう。音が鳴る原因が理解できると、その後の対応をスムーズに行えます。

そこでこのトピックでは、覚えておきたい原因を2つ紹介していくためぜひ参考にしてください。

通気弁がない
排水口の空気の入り口となる通気弁がないとボコボコ音が鳴るようになります。というのも、排水口内で空気の流れがないと排水が難しくなるためです。

排水が難しくなると水の流れも悪くなり、結果として排水時にボコボコ音が鳴るようになるのです。

なお、通気弁がないことが原因でボコボコ音が鳴っている場合は、通気弁を取り付けたらすぐにトラブルは解決します。

そのため、通気弁を排水口内に確認できない方はすぐに取り付け作業を行いましょう。

排水管が詰まっている
排水管がゴミなどの異物が原因で詰まっていると空気の流れが悪化します。そして、空気の出入りが断続的になるとボコボコと異音がなるようになるのです。

そのため、排水口からボコボコ音が鳴り出したら詰まりの発生を疑いましょう。なお、詰まりは正しく対処すれば個人でも十分解決可能です。

後ほど、排水管の詰まりの解消方法について解説していくため、ぜひ参考にしてください。

排水管の詰まりの解消方法

排水管の詰まりが原因でボコボコ音が鳴る場合は詰まりを解消する必要があります。しかし、詰まりの解消方法が分からず悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。

そこでこのトピックでは、排水管の詰まりの解消方法について解説していきます。

すっぽんを使う
排水管で詰まりが発生していたときには、まずすっぽんの利用を検討しましょう。すっぽんは手軽に詰まりを解消できる便利なアイテムです。
ゴム製のカップを排水口に押し付けて引っ張り上げるだけで詰まりの原因物を簡単に取り除けます。

特にトイレットペーパーや排泄物による詰まりに効果的な方法となっているため、これらが原因で詰まりが発生しているときはすっぽんを使用してみましょう。

なお、すっぽんはホームセンターなどですぐに手に入ります。もし手元にない場合は、すぐに購入して常備しておくといざというときに役立ちます。

真空式パイプクリーナーを使う
すっぽんでは詰まりの原因物を取り除くのが難しいと感じたときには真空式パイプクリーナーを利用しましょう。

真空式パイプクリーナーはすっぽんの上位互換のようなアイテムとなっており、すっぽんよりも吸引力が強い点が特徴となります。

すっぽんと同様に先端を排水口に押し付けてレバーを引っ張るだけで簡単に詰まりを解消できるため、すっぽんだけでは不安な方はぜひ購入しておきましょう。

お湯を流す
お湯を流して詰まりの原因物を溶かすという方法も有効な対策方法です。

すっぽんと同様にトイレットペーパーによる詰まりに効果的な方法となっており、お湯が排水管に詰まったトイレットペーパーを溶きほぐすことで詰まりを解決していきます。

なお、お湯を使う際には40度程度のぬるま湯を使うようにしましょう。沸騰したお湯を使うと便器そのものを傷つけてしまうおそれがあるため、この点は留意しておきましょう。

重曹と酢を使う
重曹と酢で発生させた炭酸ガスで詰まりを解消させる方法もおすすめです。

汚れによる詰まりに有効な方法となっており、炭酸ガスがこびり付いた汚れを浮かして排水管から取り除いてくれます。

また、先ほど紹介したお湯を使う方法と併用するとより効果を発揮するため、興味のある方は炭酸ガスを発生させた後にお湯を流し込んでみましょう。

パイプクリーナーを流す
汚れによる詰まりを解消したいときにはパイプクリーナーの使用もおすすめです。パイプクリーナーは洗浄力が強力であるため、排水口に流し込むだけで簡単に汚れが落ちます。

なお、パイプクリーナーを使う際には汚れの性質とマッチしたものを使うようにしましょう。例えば、タンパク質系の汚れを落としたいときには、アルカリ性のパイプクリーナーを使うと中和作用がうまく働いて汚れが落ちやすくなります。

ワイヤーブラシを使う
アクセサリーなどの小さな異物が詰まりを発生させているときにはワイヤーブラシを使ってみましょう。

ワイヤーブラシは細長い形状をしているため、排水管の中で引っかかっている異物を取り出すのに最適なアイテムです。

なお、ワイヤーブラシを使う際には排水管を傷つけないように慎重に利用することを心がけましょう。

個人での対応が難しいときは？

詰まりのトラブルは基本的には一人で対応可能なものですが、場合によっては個人での解決が難しいものもあります。

そのため、こうしたケースにおいては業者の力を借りる必要がありますが、業者に頼らなければならない理由が分からない方もいらっしゃるでしょう。

そこでこのトピックでは、業者を頼るべき理由と業者の選び方について解説していきます。

業者を頼るべき理由
個人での対応が難しい時は、業者を利用すると安全かつ確実にトラブルを解決できるでしょう。無理をして個人で解決しようとすると、便器が壊れたり排水管を傷つけてしまったりするおそれがあります。

そして、こうしたトラブルが発生すると業者に支払う費用以上のコストや手間がかかってしまうため、かえって非効率になってしまうのです。

しかし、業者に対応を依頼しておけばトイレや排水管を傷つけることなく素早く丁寧にトラブルを解決してくれます。

そのため、費用自体はかかってしまいますが、コストパフォーマンスの観点で考えると業者の利用は悪くない選択だと言えるでしょう。

複数社から見積もりをとる
業者を選ぶ際には必ず複数社から見積もりを取るようにしましょう。というのも、同じ作業内容であっても費用が異なるケースが多いからです。

そのため、複数社の見積もり内容を見比べて自分にとってベストなサービスを提供してくれる業者を選びましょう。

なお、見積もり依頼をかける際には無料で見積もり対応を行っている業者を選ぶことをおすすめします。

最近は無料で見積もり対応を行ってくれる業者が多いため、この段階から費用をなるべくおさえられるように意識して行動しましょう。

日中に対応をお願いする
業者に対応を依頼する際にはなるべく日中にお願いするようにしましょう。早朝や深夜にトラブル対応をお願いすると特別料金を請求される可能性があります。

そのため、なるべく費用を抑えるためにも緊急でのトラブル解決が必要でない限りはなるべく日中に対応をお願いしましょう。

まとめ

排水口から鳴るボコボコ音はつい聞き流してしまいがちですが、排水管の詰まりを知らせるサインでもあるため、もし耳にしたらすぐに対処に移りましょう。

また、排水管の詰まりが原因となっているときはすっぽんやパイプクリーナーを使用して効率的に詰まりを解消していきましょう。

なお、個人での対応が難しいと感じたときにはすぐに業者に対応を依頼しましょう。無理に個人で解決しようとすると状況を悪化させかねないため、プロの力を借りるのが賢明です。

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監修者

主任

朝長 大輔

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行し、数多くの現場を経験することで実践的なスキルや最新の技術に関する知識を身に付けてまいりました。
コラムではこれまでの経験から深い理解と実践的なノウハウをもとに水道メンテナンスに関する専門的な知識を広く普及させることを目指しています。