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水のコラム

入浴剤は正しく使わないとお風呂を痛めてしまう?入浴剤の正しい使い方を紹介!

2022年03月02日 お風呂のトラブル



入浴剤は疲れたときやリラックスしたいときに必要不可欠のアイテムです。

日常的に使用するものなので、毎日使う方も多いかもしれません。


しかし、入浴剤は正しく使わないと、浴槽を痛めてしまう原因になることもあります。

とはいえ浴槽と相性の合う入浴剤を選ぶとなると、何を選べばいいのかわからない人が大半でしょう。


そこで当記事では、あなたの家の浴槽にぴったりな入浴剤や正しい使い方についてご紹介します。



入浴剤のさまざまなメリット


市販の入浴剤には、使用する際に嬉しいメリットがたくさんあります。


ここでは使用する際にどんなメリットがあるのかご紹介します。


■血行がよくなる温浴効果

入浴剤には、次のような効果があります。


・温浴効果を高め、新陳代謝を活発にする効果

・老廃物を排出しやすくなる効果

・保温効果


こうした効果の副次的なメリットとして、リラックスしやすくなり、眠りの質が上がるなどの効果も得られるでしょう。


就寝時間より2時間程度前に、38~40度のお湯に20分程度浸かるようにすると、より効果的です。

入浴剤の誤った使い方・選び方

日頃から使用している人も多い入浴剤ですが、誤った使い方をすると浴槽に傷がつき、故障の原因となってしまいます。


では、入浴剤のやってはいけない使い方を解説します。


■浴槽の材質に合わない入浴剤を選んでいる

浴槽にはさまざまな材質が使われていますが、入浴剤の成分と浴槽の材質の相性によって、浴槽にダメージを与えてしまうことがあります。


具体的には


・硫黄成分が含む入浴剤

・炭酸ガスが発生する入浴剤

・乳白色で濁りがある入浴剤


に注意が必要です。


とくに硫黄成分が含まれているものは、大量に使用すると変色や変質する危険があります。


■お湯を循環する浴槽に入浴剤を使用している

お風呂には浴槽にお湯を貯めるタイプする他に、浴槽に循環口があり風呂釜とパイプでつなげてお湯を循環させるタイプがあります。


循環方式のお風呂に入浴剤を使用してしまうと、パイプ内の金属部分が劣化してしまう危険があり注意が必要です。


とくに、硫黄成分が含む入浴剤・炭酸ガスが発生する入浴剤・乳白色で濁りがある入浴剤・ソルト系の入浴剤・無機系酸化チタンを含む入浴剤は使用を避けてください。


また入浴剤を使用する際には、追い焚き機能は使わないことをおすすめします。


入浴剤の正しい選び方


浴槽にダメージを与えにくい入浴剤は、市販でもたくさん売られています。


ではどんな入浴剤を購入して使えばよいのか、確認していきましょう。


■中性・濁りのない入浴剤を選ぶ

追い焚き機能付きのお風呂には、中性の入浴剤や濁りのない入浴剤の使用がおすすめです。


中性の入浴剤や濁りのない入浴剤なら、浴槽を傷めることはありません。わからない場合には、商品の特記事項に「浴槽や配管を傷めない」「循環式風呂釜で使用可」などの記載があるものを使用することをおすすめします。


■硫黄成分・塩分の入った入浴剤はNG

硫黄分や塩分が含まれる入浴剤や塩分が入っている入浴剤は避けましょう。このような入浴剤は追い焚き機能付きのお風呂では浴槽を痛めてしまう恐れがあります。


■ゆずやミカンなど食材が入った入浴剤はNG

ゆずやミカンなどの食材が入った入浴剤は、配管に欠片が残ってしまったり、カビや雑菌が繁殖したりする恐れがあります。


入浴剤の種類別の注意点


入浴剤には粉末状や粒状など多くの種類のものが売られています。


種類別にも注意したい点があるので、チェックしていきましょう。


■粉末や顆粒タイプの入浴剤

粉末タイプや顆粒タイプのものは、袋から開けてそのまま入れるだけで使えて、非常に便利です。


ただし塩化ナトリウムを含むものや濁る成分が混ざっている入浴剤は気をつけて使用する必要があります。


塩分が含まれる入浴剤は浴槽に放置していると、サビが発生して故障につながります。ステンレス製や鉄製品のものには使用に注意が必要です。


使用後は、すぐにお湯を抜いて浴槽周りをしっかり洗い流していきましょう。自動洗浄機能がある場合にはそれを使用します。


■錠剤や粒タイプの発泡入浴剤

炭酸温泉気分を楽しみたい時は発泡入浴剤が便利です。しかし発泡入浴剤には塩化ナトリウムやにごり成分が含まれていることも多いので、注意が必要です。


塩分やにごり成分が含まれる入浴剤はとくに扱いに注意し、使用後はすぐにお湯を抜いて洗い流すことが大切です。


また使用中は追い焚き機能を使用せずに、そのままの温度で楽しみましょう。

■液状タイプの入浴剤

市販でも多く売られているのが液状タイプの入浴剤です。ミルク系や保温性などさまざまなタイプの入浴剤があります。


ただし、にごり成分がある入浴剤の取り扱いは注意が必要です。このような入浴剤は放置していると浴槽を痛めてしまうため、使用後はすぐにお湯を抜き洗い流すことが大切です。


また、使用中はにごり成分によって浴槽の底が見えづらくなります。段差がある浴槽は転落などの危険があるため注意しましょう。


■生薬(漢方薬)タイプの入浴剤

生薬タイプの入浴剤には、温浴効果や肩こり腰痛などの痛みを緩和してくれます。

疲れをしっかり取りたいときには生薬タイプがおすすめです。


注意したい点としては細かく刻まれたものや粉末状のものがあり、お湯に溶けにくいものも多いことです。したがってお湯に入れても溶けずに下に残ることが多いのです。


追い焚き機能付きのお風呂では配管などに詰まり、故障の原因になる可能性もあるため使用は避けましょう。


使用する場合には、目の細かい布袋や付箋布の袋に入れて使うようにしましょう。


まとめ


入浴剤は浴槽に合ったものを選ばなければ、意図せず浴槽にダメージを与えてしまうことがあります。使用する際には商品の説明をしっかり読み、問題がないことを確認してから使用してください。


ただし、浴槽にはホーローやステンレス、ポリ、FRP、人工大理石などの材質のものがあり、それぞれ入浴剤を使用しても、お風呂から上がる際にしっかりと洗い流せばほとんど問題はありません。


硫黄成分の強い入浴剤を使用し続けたり、温泉の源泉をそのまま入れて毎日使用するなどの極端な使い方をしないかぎり、心配し過ぎることはないでしょおう。


しかしながら「リフォームで念願の大理石風呂を手に入れた」「古い浴槽だけどできるだけ長く、キレイに使っていきたい」といった場合には、多少注意が必要となります。


記事中でもお話ししましたが、入浴剤は必ず説明書きを読み、しっかりと理解してから使いましょう。



監修者

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主任

朝長 大輔

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行し、数多くの現場を経験することで実践的なスキルや最新の技術に関する知識を身に付けてまいりました。
コラムではこれまでの経験から深い理解と実践的なノウハウをもとに水道メンテナンスに関する専門的な知識を広く普及させることを目指しています。

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